今後の5年間の政策を定めた「第4期科学技術基本計画」を閣議決定。高速増殖炉を利用する核燃料サイクル、次世代原発の研究開発に向けた記述を当初案から削除。
2011年08月19日
2011年08月17日
福島第一原発事故で内閣が設けた第3者機関「事故調査・検証委員会」の事情聴取に、東電社員が原子炉建屋の「水素爆発は予測できなかった」「自動冠水装置を止めた」などと証言していることが明らかに。
2011年08月16日
「上関原発建設反対キャラバン」が8月16日、山口県上関町室津で28日に開催される「さようなら上関原発全国集会」へ向けて、被爆地・長崎を出発しました。
爆心地公園で9時に開会した出発集会には約100人が参加。川野浩一原水禁議長は「新たな原発の建設を許すことは、原発社会を容認することにつながる」と危機感を示し、30年間にわたる建設阻止の闘いや福島第1原発事故の重大な事態を踏まえ、「何としてもこの流れを止め、脱原発の闘いを強めよう」とあいさつしました。
続いて、現地の「上関原発を建てさせない祝島島民の会」の山戸貞夫代表が、山口県内の19の自治体で13もの市町議会から計画の凍結や中止を求める決議が出されたことなどに触れ、「一番危惧するのは、『凍結』という言葉を聞いて建設計画がなくなったと思う人が結構いること。しかし決議の真の中身は、今(のタイミングで)はまずいから事を前に進めないだけで、ほとぼりが冷めて条件が揃い、国がゴーサインを出したら計画を進めようとする狙いが目に見えている」と指摘しました。
また、「島民には広島原爆の被爆者、被爆二世も多い。放射能の恐ろしさを知っているからこそ、30年にわたって反対運動を続けることができたひとつの根拠にもなっている」と話し、「私たちのいのちと生活の安全・安心を守る闘いは厳しい瀬戸際を迎えている。反対の声をさらに広げ、8.28全国集会に多くの結集を」と支援を力強く訴えました。
出発集会・キャラバン行進には、原水禁の藤岡副事務局長、山口県原水禁の大久保弘史事務局長、九州ブロックからは大分県原水禁の河野泰博事務局長ら5人、宮崎県原水禁の中別府畩治事務局長も参加しました。
山口県外で「上関原発反対キャラバン」行動が取り組まれるのは今回が初めて。「上関原発建設反対!」の横断幕を先頭に、午前中は爆心地公園から浦上駅、長崎駅、長崎県庁、長崎市役所を経て、蛍茶屋電停近くまでのおよそ6キロを2時間かけて、約80人が歩き通しました。
「上関原発建設反対キャラバン」ナガサキコースの概要
山口県上関町への原発の新規立地計画に対しては、建設予定地の対岸にある祝島(いわいしま)の住民が30年にわたって「いのち」と「暮らし」を守るために反対闘争を続けており、一昨年から取り組んできた全国署名はついに100万人を突破しました。福島原発事故をうけてエネルギー政策の転換が焦点となっていますが、上関原発の建設の是非は、まさに今後の政策転換のカギを握っているといえます。
原水禁国民会議は、今年の原水禁大会をへて被爆地のナガサキとヒロシマを出発して上関現地までキャラバン行動を展開し建設反対と脱原発をアピールします。
日 程
8月16日(火)長崎地区→諫早地区
09:00 爆心地公園(出発集会)~11:00 蛍茶屋
12:40 諫早市役所(出発集会)~15:00 鈴田峠道路公園
8月17日(水)大村地区→東彼地区
09:30 大村市役所(出発集会)~11:30 大村市竹松出張所
14:00~16:00 波佐見町「焼物公園」発着
8月18日(木)佐世保地区
08:30 佐世保市役所(出発集会)~12:00 大塔ジャスコ
13:00 佐世保市三川内支所(出発集会)~17:00 伊万里口
※県境のセブンイレブン前で佐賀県へ引き継ぎ
8月19日(金)~21日(日)佐賀県内
8月22日(月)~24日(水)福岡県内
8月25日(木)~28日(日)山口県内
8月28日(日)「さようなら上関原発」全国集会
13:30~15:30 山口県上関町・室津埋立地
※ヒロシマコース
8月26日(金)~28日(日)広島平和記念公園→山口県内