広島市、那覇市で今後のエネルギー・環境政策の意見聴取会で原発ゼロの発言相次ぐ。
2012年07月29日
2012年07月28日
被爆67周年原水爆禁止世界大会・福島大会アピール
昨年3月11日、東日本一帯を襲った巨大地震は、多くの命と生活基盤を根こそぎ奪い取る未曾有の被害をもたらしました。あらためて震災で犠牲になられた方々に哀悼の意を表します。
この震災によって福島第一原発は、電源喪失、メルトダウン、水素爆発などで海・空・大地を大量の放射性物質で汚染し、その影響は長期に渡るものとなっています。環境はもとより、人々の暮らしや健康を破壊し、社会・経済に崩壊と混乱をもたらしました。福島では、いまも16万人を超える避難者を生み出しています。残念ながらいまも事故は収束に至らず、収束に向けた取り組みは40年、50年と長期に渡ることが明らかになっています。その間さらに被害が拡大することも心配されます。私たちは一日も早い事態の収束を願い、東京電力や政府関係者のさらなる努力を強く要請します。
国会の事故調査委員会は、今回の事故を政府や東電による「人災」であったと厳しく指弾しています。長年の馴れ合い体質、技術に対する驕りなど「原子力ムラ」が抱えていた問題が明らかとなりました。私たちもこれまで地震や津波の危険性を訴え、地震大国日本における原子力施設の立地の危険性を強く訴えてきました。しかし、力及ばず、今回の事態を迎えてしまいました。原子力推進派は、原子力発電所の「安全神話」を宣伝し、原発震災を問題としてきませんでした。経済効率を優先し、安全性をないがしろにしてきた結果が今回の事故につながったのです。その責任は重大です。
今後、事故の収束と被災者への謝罪と賠償、健康への補償など様々な課題が山積しています。厳しい環境に置かれている被災者へ早急な取り組みが求められています。さらに放射能汚染の実態や事故原発の現状に関する正確な情報公開も必要となっています。私たちは、核による被災者の要求を支えていくことが重要です。被災者支援にさらに力を入れていきましょう。
福島原発事故は、チェルノブイリ原発事故と並ぶ原発史上最大級の事故となりました。ヒロシマ・ナガサキが原爆の惨禍から立ち上がったように、私たちはまた、この「フクシマ」から立ち上がらなければなりません。放射能被害の下で「健康」や「生活」への不安、差別と偏見を断ち切らねばなりません。
これまで私たちは「核と人類は共存できない」として、核兵器廃絶とヒバクシャ支援、脱原発の運動を進めてきました。今、あらためてその運動の質が問われています。「フクシマ」の現実とどう向き合っていくのかが、私たちの大きな課題です。
今年の被爆67周年原水爆禁止世界大会は、ここ福島大会を皮切りに、広島大会、長崎大会と続いていきます。原発も基地も戦争も、合意なき「国策」として、私たち一人ひとりの「命」を軽んじてきたものです。もうこれ以上「命」が軽んじられてはなりません。豊かな自然とすこやかな「命」を守るためにここ福島から声を上げ、大きな行動や政策転換に結び付けていきましょう。
私たちは「核」に負けてはいけません。そして豊かな福島を取り戻しましょう!
2012年7月28日
被爆67周年原水爆禁止世界大会・福島大会
2012年07月28日
7月28日、福島市の県教育会館を会場に、被爆67周年原水爆禁止世界大会・福島大会が開催され、福島~広島~長崎と、8月9日まで続く原水禁大会がスタートしました。
会場には約1050人が参加。主催者あいさつでは、川野浩一大会実行委員長(原水禁議長)が、この間の原発問題にかかわる政府の対応にふれ、「いま急ぐべきは東日本の復興で、原発の再稼働ではないし、電力料金の値上げでもない。愛するすべての人たちのためにがんばりましょう」と、大会が福島から始まる意義などを強く訴えました。
五十嵐史郎福島県平和フォーラム代表による歓迎あいさつに続いて、藤本泰成大会事務局長(原水禁事務局長)による大会の基調が提起されました。
福島の現状報告では、大内良勝県平和フォーラム事務局次長が、震災から1年半が過ぎた中で、「皆さん、どうか福島のことを忘れないでください」と訴えました。また、元・原子炉設計技術者の後藤政志さんによる、専門家の目線からみた、福島第一原発事故の現状と再稼働問題に関する講演に続いて、医師で福島県内でも放射能の影響調査などについての活動を行う振津かつみさんが原発事故と放射能に関する講演を行いました。
福島と同じく、東日本大震災の被災地である宮城から、宮城県護憲平和センターの菅原晃悦事務局長が、県内の現状についての報告を行いました。大会アピールが読み上げられた後、小西清一大会副実行委員長(原水禁副議長)の閉会あいさつを受けて、参加者はJR福島駅前までデモ行進を行いました。デモ行進では、東京での官邸前行動などに関心のある市民が、参加者に声をかける場面などが見受けられました。
被爆67周年原水爆禁止世界大会 概要
国際会議 8月5日(日)13:30~17:00
「脱原子力に向けた構想力─フクシマ以後の原子力」(仮称)
アークホテル広島
福島大会 7月28日(土)13:30~17:00
福島教育会館
広島大会 8月4日(土)~6日(月)
4日 開会総会「核兵器廃絶2012平和ヒロシマ大会」
グリーンアリーナ(県立体育館)
5日、6日 分科会・ひろば・まとめ集会
県民文化センター、ほか
5日 メッセージfromヒロシマ2012(子どものイベント)
グリーンアリーナ武道場
長崎大会 8月7日(火)~9日(木)
7日 開会総会「核兵器廃絶2012平和ナガサキ大会」
県立総合体育館
8日、9日 分科会・ひろば・閉会集会~平和行進
ブリックホール、ほか8日 ピース・ブリッジinながさき2012(高校生のイベント)
2012年07月28日
7月28日、福島市の福島県教育会館で「被爆67周年原水爆禁止世界大会・福島大会」が開かれ、福島県内や全国から1050人が参加しました。昨年3月の東京電力福島第一原発事故を受けて初めて開催した昨年に続き二回目の開催。原発事故の収束と被災者への謝罪と賠償を求めるとともに、「脱原発に向けて福島から声をあげて政策転換に結び付けよう」と確認し合いました(写真左)。
大会の冒頭、東日本大震災の犠牲者に黙とうをささげた後、主催者あいさつに立った川野浩一・大会実行委員長(原水禁議長)は「原発事故の原因究明もされない中で大飯原発を再稼働させた野田政権は無責任だ。二度と悲惨な原発事故が起きないようにするには全ての原発を止めるしかない」と呼びかけました。
開催地を代表し、福島県平和フォーラムの五十嵐史郎代表は「いまなお16万人が避難生活を強いられ、さらなる原発事故の危険性が続いている。この悲惨な状況を忘れないでほしい」と訴えました。
基調提起を藤本泰成・大会事務局長が行い「福島から始まり、広島、長崎へと続く今年の大会は、核社会を問う大会にしたい。福島原発事故から脱原発へ舵を切ろう。そのために原発再稼働を許さず、政府が進める新たなエネルギー政策として2030年の原発依存度を0%にさせよう」と提起しました。
福島の現地報告を県平和フォーラムの大内良勝事務局次長が行い「県民は見えない恐怖の中で生活している。医療費の免除などを要求しても実現しない。精神的に壊れそうでも、声を出せずにガマンしている人が多い」と実情を訴えました。
元原子力プラント設計技術者の後藤政志さんが「福島原発事故と再稼動の危険性」と題して講演。「未だに事故は収束していない。使用済み燃料を取り出す作業だけでも十数年の時間が必要だ」などと事故の深刻さを語り、「地震国日本で安全な原発はない。また、放射性廃棄物の処理は見通しが立たない」など、原発の危険性を強調しました。
次に医師で、チェルノブイリ・ヒバクシャ救援を続ける振津かつみさんが「チェルノブイリの経験からも、低線量でも被曝の健康リスクがある。広島、長崎の被爆者運動の経験にも学び、国家補償に基づく被災者への総合的な援護を」と講演しました。
宮城県護憲平和センターの菅原晃悦事務局長から、宮城での放射能汚染の現状や東北各県の取り組みの報告もありました。最後に大会アピールを参加者全員で確認して、終了しました。
大会後、参加者は福島市内をデモ行進し、「原発のない福島を」などと訴えました(写真右)。
2012年07月28日
昨年に続き、今年も原水禁大会は福島からスタートします。
日時:7月28日(土)13:00~17:00
場所:福島県教育会館(福島市)
JR「福島駅」から車で10分
内容:〈集会〉
黙とう、主催者あいさつ、地元あいさつ、大会基調提起、福島からの報告、
講演「福島第一原発事故の現状と課題」 後藤政志(元東芝・原子炉格納容器設計者)、
原発事故と放射能」振津かつみ(医師)、各地の報告、大会アピール、閉会
〈デモ〉
15:40福島県教育会館~JR福島駅前(16:30流れ解散)
2012年07月28日
2012年7月28日に福島市で開かれた「被爆67周年原水爆禁止世界大会・福島大会」とデモ行進の様子をビデオにまとめました(9分26秒)
2012年07月27日
この会議に合わせアフリカの女性人権団体が、コンゴ(旧ザイール)で女性の12%がレイプ被害を受けている多くは銃で脅かされていると記者会見。