2012年8月

ビデオ報告 原水禁世界大会・長崎大会最終日のまとめ集会

2012年08月09日

被爆67周年原水爆禁止世界大会は、8月9日、長崎大会のまとめ集会を行い、全日程を終了しました。まとめ集会には全国から2000人が参加し、核廃絶と脱原発運動をさらに発展させることを確認しました。集会と非核平和行進の模様をダイジェストにビデオにまとめました。(9分27秒)

報告 被爆67周年原水禁世界大会の全日程終わる 長崎大会でまとめ集会

2012年08月09日

 長崎まとめ集会.JPG長崎平和行進.JPG

 被爆67周年原水爆禁止世界大会は、8月9日、長崎大会のまとめ集会を行い、全日程を終了しました。まとめ集会には全国から2000人が参加し、核廃絶と脱原発運動をさらに発展させることを確認しました。
 集会で主催者を代表し、川野浩一・大会実行委員長(原水禁議長)「原爆も原発も同じ核だ。国民の世論は脱原発に向かっている。私たちはこの先頭に立とう」と呼びかけました。オスプレイの配備問題を抱える沖縄から、屋良チエミ宜野湾市議会議員が「沖縄県民一丸となって、危険なオスプレイの配備を許さない。本土でも飛行訓練がある。みんなで阻止しよう」と訴えました。また、福島からは渡部英明・福島県平和フォーラム事務局長が「原発事故で16万人が避難を余儀なくされている。原発は原爆と同じく人道に反するものだ。福島は脱原発の先頭に立つ」と決意を述べました。
 高校生のアピールでは、今年の第15代高校生平和大使に選ばれた、福島や東北の被災地を含む国内からの16名と、ブラジルからの代表2名が顔をそろえ、国連欧州本部で核廃絶を訴える決意を語りました。また、長崎を初め、全国で核廃絶の署名運動を進める高校生も抱負を述べました(写真左)。
 海外ゲストを代表し、ドイツ連邦議会議員で緑の党副会長のベーベル・ヘーンさんが、「世界中で原子力の夢は終わっている。それに代わるエネルギーはある。必要なのはそれを進める政治的意志だ」と脱原発に転換したドイツとの連携を呼びかけました。
 大会のまとめを藤本泰成・大会事務局長が行い、再稼働を許さず、脱原発への政策転換を勝ち取るとともに、ヒバクシャ援護、核廃絶、オスプレイなど、大会で出された問題に正面から立ち向かうことを強調しました。
 最後に「核も戦争もない21世紀を実現し、子ども達に贈るとりくみを全力で進める」との大会宣言を満場の拍手で採択しました。
 集会後、海外ゲストを先頭に、爆心地公園まで非核平和行進を行いました。(写真右)。爆心地公園では川野議長が献花を行った後、原爆投下時間の11時02分に全員で黙とうをして、全日程を終えました。

 

 

長崎の平和祈念式典に米政府代表として、ルース在日米大使が出席。広島へは2度出席しているが長崎は初めて。

2012年08月09日

「国民の生活が第一」などの野党6党が提出した内閣不信任決議案を自民、公明欠席のなかで否決。

2012年08月09日

広島市・長崎市/平和宣言2012

2012年08月09日

◆広島市平和宣言

◆長崎平和宣言

報告 原水禁世界大会・長崎大会2日目 分科会などで討議と交流

2012年08月08日

 

長崎分科会1.JPG長崎分科会2.JPG

 

フィールドワーク.JPG ピースブリッジ.JPG

 被爆67周年原水爆禁止世界大会・長崎大会は、8月8日に第2日目を迎え、分科会やひろば、フィールドワークなどに分かれて、討議や報告、交流などが行われました。
 分科会では、昨年の福島原発事故を受けて「脱原子力」に関する分科会が3つに分かれて開かれ、原発に代わるエネルギー政策のあり方、各地での原発再稼働の動きと反対運動の報告などが行われました。中でも、ドイツ・緑の党のベーベル・ヘーンさんはドイツでの2022年までの原発全廃に向けた動きを説明しました(写真上左)。
 また、平和と核軍縮に関する分科会では沖縄へのオスプレイ配備問題や東北アジアの非核化の動きなどについて、アメリカや韓国の海外ゲストも含めて討議しました(写真上右)。
 さらに、ヒバクシャ問題でも、世界の核被害の現状、韓国・朝鮮などの在外被爆者問題、被爆二世・三世問題など、海外ゲストの報告も含めて認識を深めました。このほか、被爆地・ナガサキの実相を学ぶ分科会も開かれました。また、「ひろば」でも被爆者との交流などが行われました。

 分科会以外では、「子ども平和のひろば」では、子ども達が被爆体験の話を聞いた後、原爆資料館を見学し、「核は恐ろしい。福井での原発再稼働にも反対する」(福井から参加の子ども)などと感想を述べていました。また、高校生や大学生などでつくる実行委員会が企画する「ピース・ブリッジ2012inながさき」では、昨年の大震災で被災した東北の高校生も参加し、被災地の現状などを報告しました。(写真下右)
 フィールドワークでは、被爆の遺構めぐりが4つのコースに分かれて行われ、今も街の様々な所に残る被爆の実相を語る遺構を回りました(写真下左)。このほか、佐世保の基地めぐりや軍艦島(端島)へのフィールドワークも行われました。
 連合・原水禁・核禁会議による「平和シンポジウムin長崎」は、「2015年NPT再検討会議の課題」をテーマに、民主党や外務省、研究者などが討論を行いました。
 長崎大会は9日にまとめ集会、非核平和行進を行い、3日間の日程を終えます。
 

原子力安全・保安院が「もんじゅ」の復旧を確認。文科省、原子力研究開発機構が、福井県などに報告。

2012年08月08日

民主、自民、公明の3党首会談が開催され、増税法案成立と引き替えに「近いうちに解散」で合意。

2012年08月08日

【67大会・報告】長崎第7分科会/ヒバクシャ3―交流・討論編―被爆二世・三世問題を考える

2012年08月08日

会場 長崎県勤労福祉会館
講師 振津かつみさん(医師/チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西)
 

  分科会は、丸尾育朗長崎県被爆二世の会会長の「福島事故を受けて、核の連鎖をいかにして止めるかと、二世三世の今後の取り組みをどう構築していくかを討論の柱としたい」というあいさつにより開会した。
まず丸尾会長が「被爆二世が置かれた状況と思い」と題して、国は直爆以外は、被爆者として認めない現状の中で、二世を「第五の被爆者」として認めさせるたたかいの報告と、福島事故をめぐる状況について説明をされた。
  次に振津さんが、放射線の遺伝的影響について、動物実験においては、明らかにされているが、国はそのことを認めないことや、福島事故においては、住民の被爆は国や行政がしっかりした対応をとっていれば、防ぐことができた。国は国家補償として謝罪をして責任を果たすべきであると述べた。
  福島の住民は、被爆していることを現実に受け止め、広島・長崎の経験を活かして、運動を推進することが必要であると説明した。
  続いて平野克博全国被爆二世協事務局長が、二世協の取り組みとして国に対して二世の実態調査の実施や健康不安の解消(がん検診の実施、医療措置、手帳の発行)を求めていることを説明した。
また、全国各地で二世の会の結成に向けた動きがある。私たち二世は放射線の影響が政治的・科学的に証明されていない中、中途半端な気持ちで生きている。平和運動の継承を行うために、全国各地で二世の会の結成をめざして、運動の拡大をはかるべきと述べた。
  参加者討論では、熊本から本年11月25日に二世の会を結成することの報告や、宮崎での相談会実施で多くの課題が浮き彫りにされたこと、大分、鹿児島の取り組み報告が行われた。特に鹿児島では、二世の無料検診の受信率が悪かったことに対して、病院を増やすなどの取り組みを行い、運動の前進として、受診率を上げる取り組みを進めている。

二世三世問題の今後
  全国各地に二世の会を結成して、運動・取り組みの拡大をはかり、諸課題の解決をめざすことが重要である。そのためには、被団協などからの財政支援など、被爆者の支えも必要である。
しかし、二世が自覚を持った上で、「二世が三世であれるように」一歩ずつ前進する取り組みを推進し、被爆体験を継承し、二世の健康を守る制度の確立と、今後2度と被爆者を作らせないことを実現するためにできるところから行っていく。

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