2013年8月

【68大会・報告】長崎第4分科会/平和と核軍縮2―東北アジアの非核地帯化と日本の安全保障政策

2013年08月08日

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長崎第4分科会「平和と核軍縮2」
問題提起の骨子
塚田晋一郎さん(ピースデポ事務局長代行)
1.核弾頭の推移について世界の状況
2.非核兵器地帯の進行
3.北東アジアの非核化にむけて
4.オスプレイ配備と沖縄米軍基地の現状

ピーター・デッキーさん(米・ピースアクション)
米国の核戦略の分析
1.弾道ミサイル防衛
2.核拡散防止(相手の核を破壊)
  米国にとって核戦略は必要であり続ける。運動は抑止力よりは核兵器の恐怖と不道徳性で廃絶を求めている。

沖縄、長崎、神奈川、各地の報告
(沖縄)
米軍ヘリの墜落(8/3)事故、米軍基地内とはいえ、きわめて危険。日米政府が世界中で最も危険と認めた普天間へのオスプレイ配備。41自治体すべての反対を押し切っての配備。8/3に追加配備が始まった直後に事故。
(長崎)
佐世保の原潜入港、核空母入港反対の闘い。エンタープライズ闘争以来の伝統があるが、今日的には停滞気味。東日本大震災時のロナルドレーガンの「おともだち作戦」以来、反戦・反基地運動へ避難が高まっている。
(神奈川)
 「おともだち作戦」の本質(米軍の都合のみ)
横須賀基地への米空母配備、母港化40年の状況
原子力空母原子炉の危険性。艦載機爆音問題
オスプレイ低空飛行訓練の法的根拠=日本政府の新見解の問題点。海上自衛隊ヘリ空母3番艦と集団的自衛権の関連。

会場からの発言
・集団的自衛権問題と文民統制解除の動きに警戒を。
・佐世保の米軍・自衛隊と長崎空港の使用について、市民県民に情報を。
・麻生発言への野党の抗議を拒否した政府の姿勢は批判を。
・ピーター・デッキーさんへの質問…日本の市民運動へのアドバイスとピースアクションの現状。
・原水禁・平和フォーラムと市民の連携、広がりについて。
 

【68大会・報告】長崎第3分科会/平和と核軍縮1―学習編―核拡散と日本の原子力政策~プルトニウム利用と原発輸出

2013年08月08日

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長崎第3分科会
平和と核軍縮1―学習編―核拡散と日本の原子力政策~プルトニウム利用と原発輸出

 昨日の記者会見で藤本泰成大会事務局長は、長崎の原爆がプルトニウム型であったため、六ヶ所村の再処理工場に反対するのだと表明したが、世界の常識では日本は核を所持しているという認識である。また、自民党の石破茂幹事長は以前、抑止力であると述べている。韓国も日本と北朝鮮との軍事的関係から、核燃料の再処理をさせろと主張している。
 このように、非常に危険なプルトニウムの再利用は世界中からなくさなければならない。米国の9.11テロ(2001年)でプルトニウムが使われていたら。また、3.11の福島第一原発事故で使用済み核燃料プールの水がなくなっていればと思うと、絶対に認めることはできない。
 六ヶ所村の再処理工場は、テロ(核とセキュリティー)問題、核拡散、核軍縮の観点からも核兵器問題としてとらえる必要がある。高速増殖炉もんじゅは、現状では稼働は困難であるが、完全に廃炉にしなければならない。

 参加者から、非核三原則を法制化する必要があるのでは。国は使用済み核燃料をどうしようと思っているのか。最終処分はどうすればよいのか等、切実な意見が出された。
 六ヶ所村の今村修さんは30年前の4月9日が受け入れを決めた「屈辱の日」であると述べ、「政府は来年の六ヶ所再処理工場の運転再開に向け必死である。これまで反対運動もことごとく金をばらまかれ、つぶされてきた。もし本格稼働すれば、原発1基が1年間で出す放射能を1日で生み出すことになるということ。いま、むつ市に新たな再処理施設が建設中であるが、これらに要した費用は18兆円にもなり、すべて電気料金に上乗せされている。北海道の大間原発では、プルトニウムを使用した核燃料サイクルを追求してやまない状況がある」と発言した。
 韓国の社会進歩連帯から、イム・ピルスさんは韓米原子力協定について述べ、原発の輸出を世界中の20%(北アフリカ、中東、インドネシア、タイ)のシェアを主張し、その数も80基におよぶ。また、核開発にも躍起となっているが、アメリカは朝鮮半島の関係が改善されない限り、認めることはない。極右勢力は核武装をもくろんでおり、重要なことは原発輸出に反対し、核燃料の再処理に反対する運動だと主張した。

【68大会・報告】長崎第1分科会/脱原子力1―学習・交流・討論編―フクシマを忘れない~被災者支援と連帯の課題

2013年08月08日

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長崎第1分科会
脱原子力1―学習・交流・討論編―フクシマを忘れない~被災者支援と連帯の課題

講師 山口幸夫さん
 フクシマを忘れないために、4点の提起があった。①いまだ事故の検証がなされていない東京電力・福島第一原発事故、4つの事故調査報告書があるが、本当の事故原因はわからない②収束とは程遠い福島原発。汚染水処理のめどが立たず、再稼働、原発輸出できる状態ではない③被災地と被災者の深刻な問題。除染に展望がない。不十分な健康調査。被曝の全容調査が不可欠④規制する側が規則の虜になっている。フクシマを引き起こした構造的な問題。「原子力ムラ」を解体できるかは、住民、市民の運動しかない。

講師 振津かつみさん
 福島原発事故から2年5ヵ月。大量の放射能が放出され、多くの住民が被曝させられた。福島事故被災地で、問題は多岐にわたる。放射線被曝の健康調査に「しきい値」はない。低レベルでもリスクはある。広島、長崎の被爆者の長年にわたる苦しみと犠牲の下に得られた、被爆健康被害の調査結果が示している放射線被曝の健康リスクのデータをフクシマでも活かすことが重要である。
 福島の被災者―被曝労働者の連帯と支援の運動を脱原発と結んで、全国から巻き起こそう。

各地報告―國分俊樹さん(福島)
 福島は物理的、意識的にもバラバラになった。まとまらないし、まとまれない。現段階での支援は難しいが、なんとかしたいという一念で今日ここに来た。この間、ヒロシマ、ナガサキ、チェルノブイリ等の核放射能被害が、フクシマにはまったく活かされていない。要因は2つ。1つは原発推進派による安全キャンペーン、もう一つは福島の人たちが「被爆者」と同列に置かれたくない。ヒバクシャと言われることを嫌がっている。まさに、国や東京電力の利害と一致する。福島の東半分に本当の復興があるのか。核や放射線のことを訴えると「気にしすぎ」「不安をあおる」と冷たい視線にさらされる。脱原発のTシャツすら着られる雰囲気ではない。今後の被害や差別のことを考えると復興は見えないが、人権擁護や名誉回復で本当の復興ができる。フクシマに国民的運動で支援を。ヒロシマ、ナガサキレベルの健康支援をお願いしたい。

質疑討論
1.福島第一原発を視察したが、汚染タンクが錆びていた。現地を見たが、除染廃棄物が山積みされていた。どう処理するのか。今後、個人除染になると聞いたが、どのようにしようとしているのか。

2.南相馬の学校へ行った。4校合同の仮校舎で、子どもたちが戻ってこない。子どもの学習環境、健康、学習権の保障など、子どもの人権が大事。

3.福島の現地報告にショックがあり、残念だ。日本の社会には、生活が苦しい人が、少しでも自分よりマシな人の足を引っ張る、妬む意識がある。みんなで考えていく必要があるだろう。

4.福島だけの問題ではなく、東北ブロックで考える必要がある。「地震、津波」の被災者と「原発、放射能汚染」の被災者の感情がすれ違ったり、対立したりする傾向がある。復興予算は3兆円あるが、復旧、復興が進まない。以前より格差が拡大している。複合災害は本当に難しい。被曝の健康不安は一生つきまとう。そういう悩みや不安にどう寄り添っていくかが大事。

5.1年前から県庁前で座り込みを続けている。福島の支援は自分に出来ることをやり続けるのが大事。この分科会で「連帯」ということの大切さはわかったが、現地報告を聞いて、支援は難しいと思った。しかし、教員をやっていて学校で平和劇を行った。福島や日本全体のこと、将来のことを解決できる人づくりをしていきたい。

6.フクシマは事故ではなく事件。現地報告は心に響いた。活断層の上にある原発の図をみて、自分たちに関わっていることだと実感した。

山口さん
命の尊厳に関わることを人任せにしていてはいけない。原子爆弾、戦争はいけないという教育を引き継ぐことが重要である。

振津さん
 国の責任を問う全国運動を、放射能被害に関する正しい知識を。

國分さん
 福島はバラバラだが、県民集会を開催することができた。しかし、高齢者が多い。若い世代が次世代を担えるよう、人材を育てることが大事。

被爆68周年原水禁世界大会・長崎大会2日目 分科会やフィールドワークなど多彩

2013年08月08日

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 8月8日、「被爆68周年原水爆禁止世界大会・長崎大会」の2日目は、8つの分科会をはじめ、様々なひろば、フィールドワークなど多彩な催しが行われました。
 第1分科会は「フクシマを忘れない~被災者支援と連帯の課題」として、福島原発事故問題を取り上げました。福島からの報告や、「被災者支援法」の実施などを討議しました(写真左)。第2分科会は「再稼働問題と脱原発に向けたエネルギー政策の展開」をテーマに、韓国やドイツのゲストからの報告も含め、原発に頼らないエネルギー政策を考えました(写真右)。
 第3分科会は「核拡散と日本の原子力政策」で、破綻している核燃料サイクル、溜まり続けるプルトニウムの脅威や原発輸出問題を中心に、韓国からの報告も交えて討議しました。第4分科会は、「東北アジアの非核地帯化と日本の安全保障政策」について、事故を起こしたばかりの沖縄の米軍基地問題やオスプレイ配備、多国間の地域安全保障などの課題を、アメリカの平和運動家の報告も含めて討論しました。
 第5分科会は「世界の核被害と内部ヒバクを考える」をテーマに、原子力の出発点にあたるウラン採掘現場の核被害をアメリカから報告してもらい、さらに世界に拡がる核被害を学びました。第6分科会の「強制連行と被爆を考える」では、戦時中に強制連行され被爆した韓国の在外被爆者の訴えや被爆体験者の課題などを考えました。
 第7分科会は「被爆二世・三世問題を考える」をテーマに、被爆体験を継承するためにも被爆二世・三世の運動強化が欠かせないと、その課題を探りました。「見て、聞いて、学ぼうナガサキ入門編」とした第8分科会には多くの若い人が参加し、映像や被爆者の証言を通して被爆地・ナガサキの実相にふれるとともに、原発問題も考えました。

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 このほか、若者・子ども関連行事として、、高校生や大学生などの実行委員会が企画した「ピースブリッジ2013inながさき」では、東日本大震災の被災地からの報告や各地での署名活動などの報告、韓国・フィリピンの高校生からのスピーチなどが行われました(写真左)。「子ども平和のひろば」では、被爆体験の話を聞き、原爆資料館の見学や原爆中心碑での献花をしました(写真右)。
 フィールドワークでは長崎市内にある被爆遺構を5つのコースに分かれてめぐりました。また、佐世保基地めぐり、軍艦島の上陸ピースクルーズも行われました。このほか、被爆者との交流や映画上映会など、1日中、様々な催しが展開されました。
 9日は、閉会総会や非核平和行進を行い、今年の大会を締めくくります。
 

原水禁世界大会・長崎大会が開幕 全国の高校生平和大使も参加

2013年08月07日

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 被爆68周年原水爆禁止世界大会は、広島から長崎に移り、8月7日に開会総会が開かれ、1600人が参加しました。長崎県内を回る「反核平和の火リレー」によるオープニング、被爆者など核の犠牲者への黙とうを捧げた後、川原重信・長崎実行委員長が開会あいさつを行いました。
 主催者あいさつに立った川野浩一・大会実行委員長は「長崎を最後の被爆地にとの願いもむなしく、福島原発事故が起きてしまった。そして、68年経っても様々な問題が解決していない。全ての核の廃絶しか私たちの未来はない」と述べるとともに、長崎の高校生を中心とした反核・平和の活動を紹介し、「私たちにはまだ希望が残されている。3日間の大会を通して、そのことを確認しよう」と呼びかけました。
 連合を代表し連帯あいさつを行った高橋睦子・連合副事務局長も「核廃絶と国家補償を求めて、2015年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けて運動をともに進めよう」と訴えました。また、来賓の長崎市長の田上富久さんは「核兵器の非人道性を指摘する多くの国の決議に日本が賛成しなかったことは遺憾だ。各地域から非核宣言を具体化する活動をすすめよう」と強調しました。
 大会基調の提案を藤本泰成・大会事務局長が行い、「破綻した原子力政策、エネルギー政策の転換を」など、核兵器の廃絶、原発再稼働の阻止、被爆者の多くの問題解決に向けての討論を進めようと呼びかけました。

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 特別ゲストとして、来日しているアメリカの著名な映画監督のオリバー・ストーンさん(上左写真左)と、アメリカン大学歴史学教授のピーター・カズミックさん(同右端)が参加。二人はアメリカによる日本への原爆投下について「すでにソ連の参戦が決まった段階で日本は降伏することがわかっていたので、原爆を使う必要は無かった。それでも使ったのはソ連への対抗のためだ」と述べました。「アメリカは核兵器の廃絶はできるのか」という質問に、オリバー・ストーンさんは「アメリカは冷戦終了後も核兵器を増大し続けてきた。それをただしていける国はどこにもない」と、悲観的な見方をしました。これに対しピーター・カズミックさんは「私は市民の力に希望を持っている。それには核や戦争にもっと怒る必要がある。特に日本人は今の反動的な政治にもっと怒るべきだ」と訴えかけました。
 18歳の時に爆心地からわずか1.8キロの地点で被爆し、奇跡的に一命を取り留めた築城昭平さんが、その時の凄惨な状況の証言に立ち、「明後日の長崎原爆の平和祈念式典でも証言するが、その時には、核の非人道性決議に署名しなかった事に抗議したい。また、福島原発事故から、原発の再稼働や原発輸出は許せないと言いたい」と決意を語りました。
 福島原発事故の状況について、渡部英明・福島県平和フォーラム事務局長が「事故から2年半が経過するが、事態は何も変わっていない。除染も中間貯蔵も進んでいない。40万トンを超える汚染水が溜まって、一部は海に流出している。原発は原爆と同様に、人道に反するものであり、世界から無くさなければならない」と指摘しました。
 平和へのメッセージの最後に、若い力として、高校生国連平和大使と高校生1万人署名活動実行委員会の70人が登壇(上右写真)し、第16代大使に選ばれた12都道県の20人全員が抱負を語りました。また、署名運動も13年間で累計で100万人を越え、本年度分は8月20日に欧州国連本部を訪ねる高校生平和大使から届けられることになっています。

 集会は最後に、長崎実行委員会のみなさんのリードで「原爆を許すまじ」を合唱し、長崎大会の開会を宣しました(写真上)。大会は8日に分科会などでの討議・学習やフィールドワークなどが行われ、9日に閉会総会と非核平和行進を行います。

 

ビデオ報告 被爆68周年原水爆禁止世界大会・長崎大会の第1日目

2013年08月07日

8月7日に長崎市内で開かれた「被爆68周年原水爆禁止世界大会・長崎大会」の第1日目の開会総会の様子をビデオにまとめました。(9分45秒)

ビデオ報告 被爆68周年原水禁世界大会・広島大会の3日目 まとめ集会

2013年08月06日

8月6日の「広島原爆の日」に開かれた「被爆68周年原水爆禁止世界大会・広島大会」の3日目(最終日)のまとめ集会の様子をビデオにしました(8分35秒)。

原水禁世界大会・広島大会3日目 まとめ集会でオリバー・ストーン監督ら参加

2013年08月06日

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アメリカによる原爆投下から68年目の8月6日、原水爆禁止世界大会・広島大会は、まとめ集会を行い、3日間の大会を終えて、長崎大会に引き継がれることになりました。
 午前8時から平和記念公園で開かれた「平和記念式典」に続いて、9時半から中国新聞社ホールで開催された「まとめ集会」には700人が参加。原爆犠牲者への黙とうに続いて、主催者あいさつに立った川野浩一大会実行委員長は、「4日の開会総会から内容の濃い大会になった。討議の中で、東北アジアの非核地帯化の早期実現などの課題が明確になった。核廃絶の実現まで、被爆体験の継承が大切だ。長崎に論議をつなげよう」と呼びかけました。
 若者や高校生が中心となって企画・運営した「メッセージfromヒロシマ2013」の報告が7人の高校生で行われ、全国各地の子ども達の思いの発表や「平和のメッセージ」を全世界に届けたことの報告がありました。また、高校生平和大使や1万人署名運動の紹介があり、4日の開会総会時に45万円を超えるカンパが集まったことも報告されました。

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 続いて、特別ゲストとして、このたび来日されたアメリカの映画監督のオリバー・ストーンさん(写真左 「プラトーン」「JFK」など)と、歴史学者のピーター・カズミックさん(写真右)がスピーチをしました。ピーター・カズミックさんは「これまでアメリカではウソの歴史が語られてきた。68年前に、ソ連の参戦ですでに日本は降伏を決めており、原爆投下の必要はなかった。そのアメリカに日本は同盟関係を強め、帝国主義に荷担してきた。そして憲法9条の改悪はアメリカの戦争政策拡大に繋がる。これに歯止めをかけなくてはならない」と歴史の直視を訴えました。
 オリバー・ストーンさんは、「アメリカは核というパンドラの箱を開けてしまった。その混迷の中で、原水禁運動は希望の星だ」と述べた後、「アメリカは全ての武器を手にしようとしておりこの病気を治すのは大変だ。核拡散の動きが拡がる中、日本はその悲惨さを体験した国として対処すべきだ。しかし、アメリカはアジア各国の武装化を進めている。先日、韓国の済州島に行ったが、そこに巨大な米軍基地が作られている。日本は平和の仲介者にならなければならない」と訴えました。
 
 特別報告として、愛媛県の伊方原発の再稼働阻止に向けたとりくみを、原水禁愛媛の中村嘉孝副会長が報告し、「四国電力は伊方原発の再稼働を申請し、政府もこれを認めようとしている。その立地から、愛媛だけでなく、大分、山口も被害が大きいことから3県の共闘会議も作った。原発差し止めの訴訟を、地元の伊方町を含め県内全市町村の住民622名で起こしている。12月に大規模集会も予定している。地域を越えて再稼働阻止を勝ち取ろう」と強調しました。
 沖縄の基地問題とオスプレイ配備問題の報告を沖縄平和センターの岸本喬さんが行い、「沖縄戦で軍隊は住民を守らないことが明確になった。そして米軍は軍事基地として土地を奪って、沖縄を長年にわたって統治してきた。さらに、全市町村の反対を押し切って、昨年、オスプレイの強行配備を行い、また、先日も追加配備を行った。しかし、昨日(5日)、米軍のヘリが墜落する事件も起きている。日本政府による構造的な沖縄差別が続いている。オスプレイがミスプレイになるまで闘う」と決意を語りました。

 広島大会のまとめを藤本泰成・大会事務局長が行い、「ドイツは原発に変わる代替エネルギーを決めた。日本にはその想像力と構想力が不足している。東北アジアの非核化、ヒバクシャ支援など、構想力を持って運動を進めよう」など、大会の成果と課題を述べました。最後にヒロシマ・アピールとして「『核絶対否定・核と人類は共存できない』ことを強く訴え、核も戦争もない平和な21世紀を子ども達に贈ろう」と確認しました。大会の締めくくりに「原爆を許すまじ」を合唱し、片山春子・広島県原水禁代表委員のあいさつで広島大会の幕を閉じました。7日から9日まで長崎大会が開かれます。

ヒロシマ・アピールはこちら

子ども関連企画2013

2013年08月06日

『子どものひろば』

日時
2013年8月8日(木)9:30~12:30

会場
長崎県教育文化会館4F401会議室(定員70人)
長崎市筑後町2-1/TEL095-822-5195

コース
(電車移動)⇒原爆資料館⇒爆心地公園「原爆中心碑」

内容
平和の歌や被爆体験の証言、原爆資料館や被爆遺構の見学を通して被爆の実相や核の恐ろしさを肌で感じてもらう原水禁版「平和教育」。

日程
9:30~10:00 歌と交流・ビデオ上映「ナガサキのこうま」
10:00~10:45 被爆体験の講話(城臺美弥子)
10:50~11:00 徒歩で移動(教育文化会館→長崎駅前・電停へ)
11:00~11:15 貸切電車で移動(長崎駅前→浜口町)
11:15~11:25 徒歩で移動(浜口町電停→原爆資料館へ)
11:25~12:05 原爆資料館の見学・説明
12:05~12:30 原爆中心碑前で、献花、黙とう、感想発表

運営・進行・会場=長崎県教組

『ピース・ブリッジ2013inながさき』

日時
2013年8月8日(木)9:30~12:30

会場
長崎県勤労福祉会館2F講堂(定員200人)
長崎市桜町9-6/TEL095-821-1456

主催
ピース・ブリッジ実行委員会/高校生1万人署名活動実行委員会

内容
高校生や大学生などでつくる実行委員会が企画し、長崎から「平和の架け橋」を世界につなぐ「ピース・ブリッジ」第10弾

日程
9:30~ 9:35 主催者メッセージ
9:35~11:20 東日本大震災・被災地からの報告(岩手、福島)
10:00~10:30 東日本大震災・被災地からの報告(岩手県、福島県)
活動報告(北海道、神奈川、静岡、東京、広島、福岡、熊本、大分、佐賀、長崎(佐世保、五島))
11:20~12:10 フィリピン・韓国よりのメッセージ
12:10~12:20 みんなで歌おう平和の歌
12:20~12:30 平和宣言

運営・進行・会場=ピース・ブリッジ実行委員会

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