2015年分科会報告原水禁大会

広島大会第7分科会「見て、聞いて、学ぼうヒロシマ-入門編」

2015年08月05日

広島第7分科会

会場: 広島市西区民文化センター2Fホール
参加者:  281人(うち原水禁広島大会初参加者がほとんど)

   第7分科会では、はじめにビデオ「君たちはゲンバクを見たか」を上映し、70年前ヒロシマで起きたことを改めて映像で知るとともに、被爆の現実を学んだ。ビデオでは思わず目を背けたくなるような被害の事実を、身をもって知るとともに、被害の大きさを改めて確認することとなった。ビデオの中で被爆者の方々が被爆の悲惨さとともに、この事実を風化させず語り継いでいくこと、二度と同じ過ちを繰り返してはならないことなど、切実な思いが語られていた。
   続いて被爆証言として広島市南区にお住まいの桑原千代子さんから被爆体験をお話しいただいた。
   桑原さんは13歳の時、爆心地から約800m離れた雑魚場町で学徒動員令による建物疎開(解体作業)従事中に被爆した。被爆直後の真っ暗な中を、同級生たちと明かりを求めて逃げさまよったこと、自分も身体の左側をヤケドし、頭と腕の皮膚をぶら下げながら歩き回ったこと、一緒に逃げた仲間が途中で動けなくなり、泣く泣く置いていったことなどを涙ながらに語っていただいた。
   ご高齢にもかかわらず、また辛い体験を必至に伝えようとの思いが伝わり、桑原さんのお話に多くの参加者が真剣なまなざしで聞き入った。
   次に報告として山戸友吏子さんより「折り鶴-忘れないためにできること」として山戸さんのこれまでの活動の報告がされた。山戸さんは尾道市で保育士をしており、子どもたちとともにつくる平和学習として、子どもたちと一緒にピースリボンを持って平和の日リレーへの参加や絵本づくりなど、大人からの押しつけでない「本当の意味での平和学習とは何か」という大切な課題を提起された。
   戦争体験のない私たちができること、それぞれの立場で、それぞれの生き方でできることがあることを改めて学ぶ機会となった。
   残念ながら会場からの発言はなかったが、比較的若い参加者も多く、次の世代に悲惨な被爆体験や戦争の事実を引き継いでゆくことの大切さを学ぶことができた。

TOPに戻る